而今・十四代が定価で買える店
日本酒雑記

ヤフオク・メルカリで日本酒を買ってはいけない理由

人気銘柄を買おう思った時にどこで売っているのかを調べると
ヤフオク・メルカリでも販売してしていることがわかります。
定価より高いですが特約店で買うよりは安いケースもあります。
また購入方法も特約店の複雑な販売システムを覚えるよりも簡単です。
検索して自分の納得のいく価格だったら入札するだけです。
しかしこれらの場所で販売している個人出品者から買ってはいけません。

それは何故なのか?ヤフオクもメルカリも買いやすいです。評価を見ればどんな出品者か大体のことは分かります。値段も自分が納得しているのならば問題無いようにも思えます。
しかしそれでも買ってはいけません。それは何故なのか。その理由について説明していきます。

ヤフオク・メルカリは探しやすい

ヤフオクもメルカリも検索するだけです。
自分の欲しい銘柄を調べるだけですね。
特約店を調べる手間、購入条件を調べる手間もありません。
販売時期を気にする必要もないです。
これはメリットと言えるでしょう。

値段は自分が納得すればOK

中には格安のものもあります。
というかほとんどの場合、特約店・ネットショップで買うよりも安いです。
これらの個人出品は値段が安い ということ以外で勝負のしようがないからです。

「値段が安いならお得じゃん!」

ついつい買いたくなります。
しかしダメです。
買ってはいけません。

保管状態が最大の問題です。日本酒は劣化すると味が全く違います。

日本酒は保管状態が悪いと劣化します。
劣化すると本来の味とは全く違うものになります。

それは特約店で購入しても同じです。
せっかくいい状態で買ったとしても
以下のことに気をつけなければ劣化します。
特約店で買っても意味がありません。

  • 持ち帰りの際に直射日光に気をつける。
  • 暑い日は温度管理をしなければならない。
  • 自宅では冷蔵庫に保管しなければならない。

出品者が日本酒についてよくわかっていない

「而今 にごり」が11月に出品されていました。

「もう発売されたのか?今年は早いな。」

と思ってよくみると1年前のものだったりします。

ありえません!!

出品者に日本酒の知識が無いのですね。
1年前の「而今 にごり」は日本酒を知っている人なら買いません。
金を貰っても要りません。劣化していて全く別物だからです。

個人の家で日本酒の保管はどうしているのでしょうか?
ある程度の大きさの冷蔵庫があれば保管しておけるのでしょうが
複数出品している人は冷蔵庫に保管してるのか怪しいです。
入札する前によく考えてみて下さい。自炊をしているのが前提で、あなたのご自宅の冷蔵庫に何本一升瓶・四号瓶が入るでしょうか?出品者も同じかそれ以下の条件だと考えた方がいいでしょう。

転売の害

数年前に村上隆氏と新政がコラボして日本酒を販売しました。
その時の銘柄は「NEXT5 x Takashi Murakami」です。

村上隆さんの作品は現代アートで高い評価を得ていて、
一般販売するものに関してはプレミアがつくため転売屋の標的になりやすいのです。
詳しいことを説明すると今回の趣旨から離れますので興味のある方は下記リンクをご覧下さい。

「NEXT5 x Takashi Murakami」の販売開始日は大行列ができました。その様子についてはこちらが詳しいのでご覧下さい。

日本酒のことをよくわかっていない人から買うと損します

転売屋は値段以外にセールスポイントはありません。
そのため値段は安いです。一見安くてお買い得のようにも思えます。
しかし肝心な品質について疑いがあります。
個人と法人では責任の持ち方について違いがあるのはお分かりかと思います。
日本酒を販売することで生活している人とそうでは無い人との違いですね。
それを考えるとヤフオク・メルカリで購入するのは避けた方が良いでしょう。