而今・十四代が定価で買える店
而今

而今 11種類飲み比べ

2020年現在もっとも人気のある日本酒と言えば而今ではないでしょうか?

十四代はもちろん不動の1番人気ですが、これは別格でなかなか手に入りません。

しかし十四代を除くと一番入手難易度が高いのが而今だと思われます。

日本酒でプレミアがつく銘柄は季節ものを除くと十四代・而今・花陽浴くらいでしょう。

その而今が冷蔵庫に大量にあります。もったいぶって飲まないうちにたまりにたまってしまいました。

せっかくこれだけあるのだから一本ずつ飲んでいくのも面白くありません。

そもそもこんなに買うほどの価値があったのか?

本当に美味しいのか?

冷蔵庫の整理もかねてこれらの而今を飲み比べて改めて人気に踊らされていなかったかどうか検証してみようかと思います。

※吉川山田錦と東条山田錦を今まで純米大吟醸と勘違いしていました。
飲んでみるとNABARIと全く味も香りも違うということで気がつきました。
訂正いたします。

而今11種類 内訳

純米吟醸・特別純米と純米大吟醸があります。

その中でも純米吟醸・特別純米は火入と無濾過に分かれます。

純米吟醸・特別純米 火入

  • 山田錦
  • 千本錦
  • 八反錦
  • 雄町
  • 特別純米
  • 東条山田錦2017・2018
  • 吉川山田錦

純米吟醸・特別純米 無濾過

  • 特別純米
  • 雄町

純米大吟醸

  • 名張

火入れと無濾過

無濾過は製造過程で人の手がほとんど加えられていないということで、その酒の本質がわかるとされています。
そんなことを言われると無濾過が一番いいじゃないかと思ってしまうのですが実際はどうでしょうか?

純米吟醸 雄町 火入・無濾過

火入を飲んでから無濾過を飲むとはっきりと違いがわかります。香りが全然違いますね。

よく無濾過は荒々しいと表現されますがまさにその通りで独特の香りがします。

私はこの香りはあまり好きではありません。

ということで無濾過と火入れどちらがいいかというと火入れですね。

特別純米 火入・無濾過

特別純米も火入と無濾過があるので飲み比べます。
火入を飲んでから、無濾過を飲みます。
こちらの方が雄町よりはっきり違いがわかります。
無濾過が濃いですね。
私の好みはやはり火入れです。

無濾過 特別純米・雄町

無濾過同士で比べてみます。やはり違いがはっきりしていて特別純米は濃厚ではっきりしていますね。どちらも好みではありませんが、どちらが好きかというと味香りがはっきりしている特別純米です。

火入 山田錦・特別純米・雄町・千本錦・八反錦


1周目

私は雄町は酒米の中でもあまり特徴を感じることがなく、而今に限らず雄町はあまり買いません。
その雄町から飲み進めます。よくわかりませんが何らかの特徴はありますね。

次は千本錦です。
これも何らかの特徴があるのですが何とも言えませんね。

次は特別純米です。
これはいいですね。何がいいのかわかりませんが良いです。

最後は山田錦です。
あまり特徴が感じられませんね。
すごくクリアな感じがします。

はっきりしないので2周目です。

はっきりしないのですが2つに分類できました。

山田錦・特別純米

雄町・千本錦・八反錦

どちらが好みかというと山田錦・特別純米です。
何が違うのかがはっきりしないのでもう1周します。

3周目

山田錦グループは而今独特の香りが感じられてクリアです。
そこが良いですね。

山田錦と特別純米だと特別純米が好きです。バランスが良くて適度に酸味もあり
クリアな山田錦より好きですね。

雄町グループは味が画一的な印象を受けます。
しかし千本錦は新政のような強烈な酸味ではありませんが他の酒米には感じられない酸味を感じますね。
八反錦は一番特徴が感じられません。

4周目

雄町グループを比較します。
やはり千本錦は他に感じられない酸味の特徴があります。
八反錦はよくわかりません。
よくわからないので今飲みながら書いていますがやはりわかりません。

5周目
千本錦と雄町だったら雄町が好みのような気がしますね。
先入観で千本錦の方がうまいと思っていたのですが、
消去法で、千本錦の微妙な酸味より雄町ですね。

而今 純米吟醸・特別純米 ランキング

火入

1位 特別純米
2位 山田錦
3位 雄町
4位 千本錦
5位 八反錦

無濾過

1位 特別純米
2位 雄町

純米吟醸・特別純米の好みは上のようになりました。
特別純米がバランスがよくて好みです。
山田錦はスッキリしすぎてるかなと感じました。
無濾過は今後買うことはないでしょう。

純米吟醸各種も無理に買う必要は無いとわかりました。
而今は何でも買う必要は無く、特別純米 火入だけで良いかなとはっきりしました。

而今 純米大吟醸 NABARIと純米吟醸の比較

純米大吟醸はさぞかしうまいだろうという先入観があります。

その先入観通り純米大吟醸は純米吟醸とは全く違いますね。
特に印象的なのが香りです。
誰が飲んでもわかるレベルで美味しいです。
5,000円オーバーですので迷う方もいるかもしれませんが
一度試してみてはいかがでしょうか。
私は而今はこれだけでもいいような気がしてきました。

而今 東条山田錦と吉川山田錦飲み比べ

東条山田錦

純米吟醸の山田錦と比べると、明らかに濃厚です。私はこちらの方が好きですね。
香りはそれほど感じませんが、濃厚な山田錦という印象です。

吉川山田錦

東条山田錦を飲んだ時は濃厚な山田錦だなくらいだったのですが、
吉川山田錦は桃のような香りがしますね。
私は東条より吉川の方が好きです。

而今はどれを買えばいいか?

而今はなかなか買えないので、買えるチャンスがあればなんでも買うという姿勢でしたが
今回飲み比べてみるとそこまでする必要はないなと感じました。

純米吟醸は様々な米で造られていますが、10月に発売される東条山田錦と吉川山田錦だけでいいように思います。
これらは飲み比べることを前提として、セットで販売されることが多いです。
セットで買って飲み比べてみると楽しいですね。ただ人気があって買いにくいです。
2020年10月15日の時点では 「ネットで而今が買いやすい店」 で大量の抱き合わせで販売されています。

而今の中で今後もし買うとするならば、吉川山田錦か純米大吟醸NABARIだけかなと思っています。
今年新しく岡山朝日と白鶴錦が発売されていましたが、ポイント販売なので買えそうにありませんでした。
またそこまでして買わなくていいとも思います。

買いやすいけれど美味しいのは特別純米ですね。
私は無濾過の香りが苦手なので無濾過では無い特別純米です。

それぞれの特徴をまとめました。

純米大吟醸NABARI 値段が高い。
吉川山田錦・東条山田錦 買い難い。
特別純米  比較的買い易い。