而今・十四代が定価で買える店
日本酒飲み比べ

ガンダムとは無関係な日本酒 ザク(作)を飲み比べると花陽浴好きに勧めたくなった

三重県の日本酒というと而今が有名です。しかしもちろん三重県には他にも美味しい日本酒はたくさんあります。その中でも「作」(ザク) は2016年伊勢志摩サミットで提供されてから一気に知名度が上がりました。ザクというとガンダムでお馴染みですが全く関係ありません。名前の由来は「作」を造っている清水清三郎商店のHPに載っています。

飲む人やそれを提供する人たち

出会った皆で作り上げる酒という願いを込めて「作 ざく」と名付けられました。

清水清三郎商店 作とは より

「皆で作り上げる」

から「作」なんですね。なぜこの2種類を選んだのかというと、

「作」の一番人気は「作 純米大吟醸 雅乃智 中取り」です。その直汲みバージョンが「インプレッションN」になります。1番人気とその直汲みはどのように違うのか気になります。そこで今回もいつもの飲み比べの時と同様に、両方を飲みながら比較してみようと思います。

作の基本的な味わい
  • 地元で収穫された米のみを使用
  • すっきした味わい
  • 華やかな香り
  • 全て火入れ

作 雅乃智 中取り 純米大吟醸

酒米 山田錦
精米歩合 50%
火入れ

「作」の中で一番人気の雅乃智です。開栓してから3日経ちました。最初は本当にスッキリしていて、あっさりし過ぎて物足りないなと思っていたのですが、3日目の今日はそんなこともないですね。香りが出てきたように感じます。

私は初日よりも3日目の今日の方が好きです。香りが華やかで、かといってしつこくもなく、人気になるのもよくわかります。多くの人が飲みやすいと感じるのではないでしょうか。

作 インプレッションN

酒米 山田錦
精米歩合 60%
火入れ

ラベルが特徴的なインプレッションNです。Nは中取りの頭文字Nです。ちなみにインプレッションとは印象・感動という意味があります。

確かに初日は非常に香りも甘さも濃厚で「雅乃智」と比べると、「同じ作でもこんなに違うの?」と驚きました。それが3日目になると少し落ち着いてマイルドになったように感じます。私は初日も好きでしたが、人によっては濃厚すぎると感じるような気もします。しかし3日目になると飲みやすくなりました。初日の味が好きな方は少し物足りなく感じるかもしれません。

雅乃智 と インプレッションNを飲み比べて

私は初日に飲んだ時点では濃厚な「インプレッションN」が断然好きでした。「雅乃智」はあっさりしているので食中酒かなと思っていました。しかし3日目になると「雅乃智」はなかなかの香りでキレ味抜群というほどキレるわけではありませんが、後味もスッキリしていて飲みやすくなりました。両方とも日が経つとこんなに変わるものなのかなと少し驚いています。

基本的に両方ともスッキリしているのですが、平均的で穏やかな味を楽しみたいなら、雅乃智。濃厚で華やかな香りを楽しみたいならばインプレッションNをお勧めします。

花陽浴に似ている?

華やかな香りがした時点で花陽浴っぽいなと思いながら飲んでいました。改めて交互に 「作」を飲んでいるのですが、特にインプレッションNは花陽浴が好きな方なら一度試してもいいのではないでしょうか?もしかしたら「こっちの方がいい!!」となるかもしれません。

そうなると「花陽浴」と「作」で飲み比べたくなるのですが、何の酒米で比較するのがいいのだろう?と考えると現在発売されている美山錦でも八反錦でもないように思います。山田錦ではないでしょうし、さけ武蔵は少し違いますから、雄町や五百万石になるのかな?と考えると作の方が良いように感じます。私は花陽浴の雄町や五百万石よりかは、今回飲んだ作の方が好きですね。

しかし「作」と花陽浴の山田錦を比べると花陽浴です。花陽浴好きの方々、一度「作」を試してみてはいかがでしょうか?