而今・十四代が定価で買える店
おすすめの日本酒

フルーツの味や香りが楽しめる日本酒

フルーティーな香りや味わいががする日本酒があります。日本酒は米でできているはずなのになぜ果物を感じられることができるのか不思議です。不思議ですが、日本酒が製造される過程で香りの成分が生成されるため、そのようなことが起こるのです。

フルーティーな香りがする理由

①日本酒は米を発酵させて造られます。
発酵に必要なもの酵母と、米に含まれる糖分です。
酵母米に含まれる糖分を用いて発酵する際にアルコールと炭酸ガスを排出します。
炭酸ガスには香りの成分が含まれています。
⑤その香りの成分が「酢酸イソアミル」(通称サクイソ)「カプロン酸エチル」(通称カプエチ)といった化合物のことになります。
⑥これらの化合物には果物の香りと同様の成分が含まれているためフルーティーな香りがするのです。

 

地酒が豊富に置いてある居酒屋に行くと、「サクイソ」とか「カプエチ」なんて単語を耳にする機会があります。普通の生活をする上では一生口にすることが無い単語なので覚える必要はありませんが「ああ香りのことを話しているのだな。どの銘柄のことなのかな」なんて気にしてみると自分にあった酒が探しやすくなります。

香りの分類
  • カプエチ=リンゴ・メロン
  • サクイソ=バナナ・洋梨

パイナップル

花陽浴

花陽浴はパイナップルの代表的な銘柄です。ただし人気銘柄なのでなかなか買えません。11月から翌年の4月にかけて毎月新しい銘柄が発売されます。一番美味しい銘柄は3月から4月頃に発売される山田錦です。

 

亀泉cel-24

こちらもパイナップル感の強い酒です。入手は簡単で定価でネットで購入することが可能です。人気の花陽浴と遜色の無い味が楽しめます。

雪の茅舎 製造番号酒

こちらもパイナップルの香りがします。花陽浴や亀泉ほど強烈ではありません。しかし穏やかで柔く上品なパイナップルの香りが味わえます。日本酒をあまり飲んだことが無い方、苦手な方にオススメです。

メロン

 

一白水成 Sunday Back Nine

日本酒でメロンの味がするの?と初めて飲んだ時に感じた酒がこちらの酒です。「Sunday Back Nine」とはゴルフ用語でツアーの最終日である日曜日の後半9ホールのことです。そこから転じて勝負所、一番大事な時という意味合いもあるようです。全くゴルフとは関係なくメロンの味がします。日本酒なのにそんなことあるの?と思って2回買い直しましたが2回ともやはりメロン味でした。

バナナ

奈良萬 おりがらみ

バナナで有名なのが奈良萬です。初めてこの日本酒を飲んだ時に「なんだこれは?」と驚きました。日本酒なのにバナナの香り、味が濃厚だったからです。日本酒にバナナを混ぜているのか?と思うほど強烈です。

東洋美人 白鶴錦

奈良萬ほどではありませんが、こちらもバナナ香が感じられます。そして開栓して2日目まででしたが、後味で砂糖のような甘い味も感じることができます。4日目以降は砂糖味が消えてしまいましたがデザートのような日本酒です。

マスカット

 

亀齢 純米大吟醸 四拾五

これは飲んだ瞬間マスカット!!と感じた酒です。酒屋の宣伝文句にマスカット味という言葉は無く心の準備ができていなかったので驚きました。しかしこれも開栓してから一週間まででした。私が飲んだのは一升瓶だったので四合瓶で早めに飲みきれば最後までマスカット味が楽しめます。

???

土田99

ライチのようなパイナップルのような味がする酒です。これは一体何の味なんだろうと思いながら飲んで最後までよくわかりませんでした。他の方に「これ何味?」と聞いてみたくなる酒です。濃厚で飲み飽きません。また飲んでみようと思っている酒です。

桃・マンゴー

雨後の月 吟風咏月

これは買える店が限られています。しかし購入するのは全く難しくありません。特徴はマンゴーと桃が入り混じったような強烈な香りがすることです。こんなに美味しいのに簡単に買えて値段も高くないのでコスパがいいです。

十四代 極上諸白

これは飲んだ瞬間に桃!!と感じました。十四代はなかなか手に入りませんが「極上諸白」は飲食店だけでは無く、一般人にも回ってくる銘柄なので買うチャンスはあります。今まで2回購入できましたが2回ともやはり桃!!でした。

チョコレート

悦凱陣  純米吟醸 赤磐雄町 無濾過生

「くどき上手」という銘柄に「くどき上手Jr.ショコラ」という銘柄があります。初めて見かけた時から興味津々でしたが、日本酒なのにチョコレート味がするの?と疑わしく思って買ったことがありません。四合瓶なら気軽に試せるのですが、一升瓶しかないので失敗すると大変です。チョコレート味のする日本酒なんかあるわけないと思っていたのですが、悦凱陣を飲んだ瞬間チョコレートだ!と感じました。

甘いチョコレートではなくビターチョコレートです。こちらも宣伝文句としてチョコレートなどという単語はありませんでした。先入観が一切無かったので不意をつかれましたね。

日本酒の売り文句としてバナナであったり洋梨やリンゴなどという単語が使われることがあります。期待して買ってみたものの、残念ながら飲んでみるとそうでもないなということもよくあります。意外と何も期待しないで買った酒の中に濃厚な果物を感じる酒があり、不意を突かれて驚きます。今回紹介した酒は全て実際に飲んで果物やチョコレートを感じた酒です。

花陽浴と十四代以外は買いやすく、値段も手頃です。ちょっと変わった酒を飲んでみたい時、日本酒を飲み慣れない方にいいのではないでしょうか。また大勢で飲む時にこういった変わった酒を差し入れると、場が盛り上がり喜ばれるのでオススメです。