而今・十四代が定価で買える店
日本酒雑記

大学生が造る日本酒 東京農業大学「農学原酒 純米大吟醸」

大学生が日本酒を造るそうです。

Q.誰が?
A.東京農業大学醸造科学科の精鋭だそうです。
Q.どこで?
A.埼玉 松岡醸造で造ります。
Q.どんな酒?
A.抽象的ですが「飲みやすい」「美味しい」をコンセプトに純米大吟醸酒を造ります。
フルーティーな酒のようです。
Q.なんで大学生が日本酒を造るの?
A.日本酒を世界に広めたいそうです。

以前クラウドファンディングのMAKUAKEでデルモンテの「究極の濃厚ぶどうジュース」を買ったところ、それ以降MAKUAKEからメールがよく届きます。届くようにしているので当然ですね。面白い商品が多いので見ていて飽きないのですが、今回大学生が日本酒を造るという案件があり、この「農学原酒」に興味を持ちました。2月4日現在目標額の100万円の半分くらいまで支援を得ています。今回の記事はこのクラウドファンディングの支援を目的としたものではありません。

「農学原酒」第二弾はこちら

東京農業大学 醸造科学科の精鋭が造る日本酒「農学原酒」

東京農業大学「農学原酒 純米大吟醸」とは
  • 東京農業大学の学生が創立したベンチャー企業の「株式会社アグリぺイ」が販売
  • 埼玉県 松岡醸造にて醸造
  • 商品①「農学原酒(生貯蔵)」精米歩合50%使用米不明 純米大吟醸 四合 1本3,500円
  • 商品②「農学原酒(古酒)」スペック不明
  • ①のみ3,500円
  • ①+②7,000円
  • ①6本16,500円
  • ①4本②2本19,000円
  • ①48本100,000円

私はなぜ農学原酒に魅力を感じるのか

大学生の造る日本酒です。既存の商業ベースに乗っていません。お金を集めて株式会社を作っている以上商業ベースに乗って無いということはないのですが既存の蔵元よりも造る酒の自由度は高いはずです。

  • 何にもとらわれない自由な日本酒を造るとするならばどんな日本酒なんだろうか?
  • 若さ溢れる学生がどんな尖った日本酒を造るのか?
  • 数多くの日本酒業界人を輩出してきた日本で唯一醸造科学科をもつ東京農業大学の彼らが理想とする日本酒はどんな酒なのか?

彼らは理想とする日本酒から現実を見ながら引き算で造るのでしょうか?
それとも手とり足とりプロに教わりながら何ができるかを足し算をしながら造るのでしょうか?とても楽しみです。
しかしMAKUAKEを見てもよくわからないことが多いです。

東京農業大学 醸造科学科に贈る「なぜ?」

  • 東京農業大学ではずっと同じ方向性の日本酒を造り続けているのか?
  • 造っているとするならばどんな目的でどんな日本酒を造っているのか?
  • 代々の伝統的な味なのか?
  • 今回の「農学原酒」は大学で造っている日本酒とはどの程度の違いがあるのか?
  • 東農大の考える美味しい酒の基準は?飲みやすいの基準は?
  • 10年の長期熟成酒作成の経緯と目的スペック詳細
  • 日本酒の普及について販売免許を取得しているが将来的に醸造科学科の収益源として考えているのか?
  • なぜ常温保存が可能なのかをもう少し詳しく
  • このプロジェクトは学内で認知されているのか?どのような位置付けなのか?

魅力的だけれども感じる「農学原酒」の不安

大学では醸造科学実習を行っていて関係各所で実務を学ぶようです。お世話になっている蔵元の酒のマイナーチェンジだったとしたらがっかりですね。現実はどうなのでしょうか?その辺りを明らかにしてくれると購入しやすいと感じます。彼らは海外進出を念頭においているようで、「農学原酒」は他の飲み物との組み合わせのベースになる酒をイメージしているようです。それは単体で楽しむには物足りない酒なのでしょうかね?日本酒単体だとプロの造る日本酒と勝負にならないのでしょうか?それとも「輸出に耐える」ことが最優先「ベースになるので味に関しては優先順位が低い」のでしょうか?

「農学原酒」無料試飲会日程

私のように不安を感じている方向けに試飲会が開催されます。

日時:平成31年2月24日金曜日 10時〜15時 平日昼間!!!

場所:松岡醸造株式会社 埼玉県比企郡小川町

アクセス:東武東上線小川町駅(無料バス送迎あり)

駐車場:無料駐車場あり

参加費:無料

平日昼間です。是非行きたいですね。仕事が休みならば。

農学原酒を買いますか買いませんか?

彼らは日本酒の普及のために日本酒を「ベースとなる酒にしたい」と考えているようです。ウィスキーのように何かで割るということですね。あるいはカクテルのベースでしょうか。ウィスキーはハイボールの普及で原酒が枯渇してしまいました。彼らは日本酒も炭酸で割ることで、日本酒単体で飲むより消費に繋がるのではないかと考えているようです。プレゼンの中で炭酸と1対1で割ってアルコール度数を落として飲みやすくすることを提案しています。

私は農学原酒を買いま・・・・

東京農業大学は日本で唯一「醸造科学科」がある大学で、数多くの卒業生が日本酒業界で活躍しています。日本の蔵元の半数以上(696/1392)が東京農業大学卒だそうです。「十四代」の高木酒造15代目高木顕統(あきつな)氏もこちらの卒業生です。ここから将来の日本酒業界を担う人材が輩出されます。そんな未来の日本酒業界を担う彼らはどんな酒を造るのでしょうか?非常に興味があります。

した

①②のセットを購入しました。
前回行われたクラウドファンディングの記事を見ていると「生原酒」はパインの香りがすると記載されています。

前回の「農学原酒」記事はこちら

今回は違う傾向なのでしょうか?しかしパインといえば私の好きな「花陽浴」もパインです。期待せざるを得ません。2本セットで7,000円です。高い!!しかし学生からの手紙も入っているそうです。「priceless」なヤツですね。

「あざーす」と一言大きく印刷されたA4だったらそれはそれで面白いですが時が止まりそうですね。どんな日本酒が届くのか楽しみです。