而今・十四代が定価で買える店
花陽浴

本当に日本酒とチョコレートは合うのか検証してみたら予想外の結果に・・・

バレンタインが近づいています。
今でもまだチョコレートを渡す習慣というのは続いているのでしょうか?
私はチョコレートが好きなので以前はこの時期になるとサロン・デュ・ショコラや百貨店の催しに出向いていました。

しかし会場は女性がとても多いのです。あまりに多いので選ぶにも精算するのにも時間が掛かります。ある年にサロン・デュ・ショコラで3時間かけて買い物を済ませた次の日に違う百貨店に行ったところ、サロン・デュ・ショコラで売り切れていたチョコが並ばずにすぐに買えたということがありました。それ以来できるだけネットで買うようにしています。しかしバレンタインのお陰で今の時期は非常に魅力的なチョコで溢れていますね。

どんなチョコがあるのか是非一度見てみて下さい。

サロン デュ ショコラ2019の全商品はこちら

こちらはピエール・エルメです。

同じピエールでもマルコリーニの方が有名でしょうか?

これらの魅力的なチョコは高いです。こんなに高いのに売り切れ続出で、しかも再販までしています。女性なら自分で食べますよね?男性にあげる人もいるのかもしれませんが自分で食べるチョコも買うべきです。私は男ですが自分で買います。

でもこんな良いチョコレートを貰える男性がいるのでしょうか?信じられませんが、もし居たならばチョコの価格を見てみましょう。2,000円代は安い方です。5,000円くらい使わないと自由に選べないですね。男性はもし女性からチョコレートを貰ったならば、感謝とともに高価なものならば、これ「○○○のチョコじゃん。有難う!!」と言えれば好感度が急上昇します。普通の男性はチョコレートの銘柄など知らないから「この人は価値の分かるひと」ということで評価が急上昇します。するはずです。たぶん。

しかしチョコレートを食べるのならば当然飲みものも選びます。
私は断然コーヒーです。甘みと苦味が調和して非常に良いですね。
「コーヒー+チョコ」です。

しかし最近は「日本酒+チョコレート」もいいんじゃないか?という情報をみかけます。
「さすがにそれは無理があるんじゃないの?」と私は思います。
しかし思うだけではわかりません。もしかしたら新しい世界が見えてくるかもしれません。日本酒だけでなく、ウィスキーとコーヒーも試すことでチョコと飲み物の相性を再確認してみます。

チョコレートと日本酒

チョコレートと日本酒の組み合わせは無限です。

日本酒を大雑把に辛口と甘口に分けます。それぞれ冷やと燗を用意します。

「飲む前に食べる/飲みながら食べる/飲んだ後に食べる」

これで12パターンです。さらにチョコを3種類用意すると36パターンです。
これでどれが合うのかを調べるとなると、まるで実験ですね。

そうではなくて自分が好んで飲む酒と好むチョコレートで合うか合わないかを調べるべきですね。好きでもない味のチョコと日本酒の組み合わせが最適と言われても嬉しくありません。

私の好きな日本酒は「花陽浴」です。冷やで飲みます。花陽浴は香りも甘みも強烈です。試すまでも無く合わなさそうです。今回は「花陽浴 美山錦 純米吟醸」にします。チョコレートはこちら

「Beryl’s Raisin」です。

Beryl’s Raisin

飲む前に食べる

「食べる前に飲む!!」なんていう短いセリフで力強く説得しようとするCMが昔ありましたが今回は飲む前にチョコを食べます。普通です。ただチョコレートを食べているだけです。食べ終わりました!ここからが本番です。まだ口の中にはチョコレートの味が居座っています。しかもかなり濃厚です。

すかさず花陽浴を飲みます。バラバラですね。チームワークって何だね?って思うくらいバラバラです。チョコはチョコ。花陽浴は花陽浴です。チョコの甘さが口に残っていて、さあ花陽浴が入るとどうなる?と一瞬期待しましたがあっさりその甘さは流されて行ってしまいました。残っているのは花陽浴の味だけです。しかもいつもの鼻から抜ける香りがありません。あの香りがいいのに!一緒に飲んで食べた意味がありません。一緒に居る意味がないじゃないか!!なんて湿っぽいセリフが出てきそうです。

飲んでから食べる

上に同じですね。花陽浴の香りや味の余韻などありません。花陽浴を飲んでからチョコを食べるとチョコの甘さだけが残ります。チョコを食べ終えてからコーヒーが飲みたくなります。

食べながら飲む

チョコを食べながら飲みます。私は普段はチョコを食べるときは、4分割くらいにして、あとは噛まずに上あごと舌で転がして自然に溶けるのに任せる食べ方が好きです。しかし今回はそういうわけにもいかないので噛んで細かくしていきます。口の中に甘みが広がり、チョコの香りがしてきました。チョコが細かく舌の上に満遍なく残っています。上あごと舌で転がしていればすぐに全部溶けるくらいのちょうどいい大きさです。すかさず花陽浴を飲みます。

飲んだ瞬間はチョコの味が口の中に広がっていますが、徐々に花陽浴の強烈な甘みと香りに覆い尽くされるだろうと思っていました。しかしチョコが負けていません。驚異的な粘りで味も香りも残っています。むしろチョコの味と香りが引き立ちます。チョコなのに苦味も深いです。しかも嫌な苦味ではありません。?????そんなバカな。でもチョコが美味しい。花陽浴は存在感がありませんね。

そんなわけないだろうと思いもう一度試します。やはりチョコが随分と存在を主張します。おかしいですね。もう一度チャレンジです。しかしやはり飲みながらチョコレートを食べるとチョコの美味しさが引き立ちます。苦味もはっきりしますね。花陽浴は存在感がありません。どこかのタイミングで花陽浴の香りが欲しいのですがダメです。チョコに完敗ですね。そして飲み干してしまうとチョコの甘みも酒の味も残っていません。本当なのか?もう一度と思いましたが、あんまり飲むと酔いそうです。

違うチョコで試してみた

先ほどのチョコレートはレーズンが入っていました。そういえばレーズンと酒は合います。「最初から出来レースじゃないか!」と言われてもしようがありません。チョコの王道から外れていましたのでスタンダードなマンゴーチョコレートとドリアンチョコレートで試します。今度は「食べながら飲む」のみでチャレンジです。

Beryl’s Fruits fiesta mango

マンゴーチョコレートを口に含みます。ドライマンゴーですね。ほのかにマンゴーらしい香りがします。先ほどまでマンゴーだと思っていたのですが、細くなるよう噛んでいくと爽やかな香りがします。植物の香りですね。ミントのようなスーッとするのでは無く、木々の香りです。非常に爽やかな気分になっているところに花陽浴を投入します。香りが強くなります。このマンゴーは酒を口に含んでいてもずっと香りが残ります。レーズンよりもはるかにいいですね。飲み終わった後も爽やかな植物の香りが残ります。花陽浴は存在感がありません。

念のため水でうがいをして口をリセットしてからもう一度試します。
二度目の方が美味しいですね。レーズンの時は半信半疑でしたがこれは確信に変わりました。最初はほのかにマンゴーの香りがしますが、花陽浴を飲むと徐々に植物の香りが強くなります。飲み干してからも後味に爽やかな香りが残ります。「マンゴーチョコレートと花陽浴 純米吟醸 美山錦」の組み合わせは最高に美味いです。
これはぜひ試して頂きたいですね。

Beryl’s Fruits fiesta Dulian

ドリアンチョコレートを口に含みます。少量でドライなのに強烈な香りです。この香りを消すべく花陽浴を投入です。しかし苦味は一瞬増しますがドリアンは主張しませんね。チョコの味は引き立ちましたがマンゴーのインパクトが強くてこちらはあまり印象に残りません。ドリアンの良さはあまり引き立ちませんね。

ファミリーマート いちごをまるごとチョコで包んだ ストロベリーチョコ

最近はまっています。苺チョコといえば六花亭ですね。しかしこのチョコもなかなかです。ぜひ一度食べて頂きたいです。なんと100円です。このチョコは六花亭のような「苺!!」という感じでは無く、食べ終わった後のミルキーな香りに特徴があります。あまり苺の酸味というのは感じられません。深く考えたことが無かったのですが、あんまり苺の意味がないのでしょうか?今後は付き合い方を考え直さないといけないかもしれませんね。

チョコを食べます。このチョコは食べ終わりの頃に独特なミルキーな味がやってきます。そこを狙って花陽浴を口に入れましたが、その直後から苦味が広がります。しかも「それは話が違うじゃないか」という苦味です。居ても立っても居られない気分にさせられます。いつもコーヒーと食べる時にはこんなことはないのですが・・・
これは合いませんね。

チョコレートと白州12年

ウィスキーはチョコと合います。これは世界共通の認識でしょう。美味いです。食べる前だろうが後だろうが、一緒に飲んでも美味いです。どうやってもいいですね。私が初めて本格的に酒を飲んだのはウィスキーでした。「山崎12年」です。今はウィスキーは飲んでないので久しぶりですが、またウィスキー飲むのもいいなと思わせる一杯ですね。

「白州は香りがいいんじゃないか!!チョコは要らんだろう!!」なんて言われそうですが美味しいです。本当はもっと強烈なアイラ産で試せばよかったでしょうか?しかし正露丸のような独特の強烈な香りにはチョコレートも負けそうですね。チョコと相性がいいというのは大前提ですが改めてウィスキーの良さを再認識しました。

チョコレートとスペシャリティーコーヒー

私の毎日の習慣ですね。コーヒーとチョコレート。王道です。スペシャリティーコーヒーというのは「カップオブエクセレンス」という品評会で高い評価を得た豆で、高額で取引されます。コーヒー業界は生産者への搾取が強烈です。良い豆は適正価格で取引をしてちゃんと生産者に還元しようと始まった取り組みですので、金を払えば貰える賞とはわけが違います。

今回飲んだ「エチオピア」は酸味があってフルーティです。本当にピーチのような味がします。コーヒーの酸味は苦手という方が多いです。しかしこちらのコーヒーショップの豆は酸味を売りにしているコーヒーショップの中でも一味違います。ここまで果実感が出る豆はこの店の豆が初めてですね。商品紹介でベリーのような・・・と書いてあって実際飲んでみると、ベリー??と思うことが今までほとんどでしたが、こちらは商品説明のままの味です。

 

日本酒とチョコレートはチョコレートによっては合います。マンゴーチョコレートが最適!

今回日本酒とチョコレートの組み合わせで最も相性が良かったチョコレートは「Beryl’s Fruits fiesta mango」です。マレーシアで購入することができます。しかし日本でも取り扱いのある店を発見しました。

高いですね。まとめ買いですが高いです。マレーシアにわざわざこれを買いに行くことを考えると安いですが日本でちょっとマンゴーチョコ試してみようかというには高いです。代わりにこういったマンゴーチョコレートもあります。ハワイ土産で有名なようです。

結果として日本酒とマンゴーチョコが日本酒との組み合わせの中では最適でした。
ではコーヒーとウィスキーと比較するとどうでしょう。

  • 1位 コーヒー
  • 2位 日本酒
  • 3位 ウィスキー

私は毎日コーヒーとチョコを食べているのでこれはしようがありません。
ウィスキーは久しぶりに飲みました。
そう考えるとどれも相性はいいけど普段飲み慣れている順位になるなという当たり前の結果になりました。

最初は日本酒とチョコレートなんか合うわけないだろうと決めつけていました。
実際合わないチョコもあったのですが、マンゴーチョコとの組み合わせに関しては非常に美味しかったです。そしてどのチョコも日本酒を飲むと味と香りが引き立ちました。これは新しい発見です。また他のフレーバーのチョコでも試してみたいと思う意外な結果になりました。