2019年は田酒を飲むのをやめようと決意しました。
その理由は私の記憶にある私好みの田酒ではなくなったからです。
その田酒とは、一番スタンダードな「田酒 特別純米」です。
米の濃厚な甘み香りがして日本酒とはこんなに美味しいものなのかと感動したのを覚えています。もうあれから10年くらいたったでしょうか。
しかし最近の「田酒 特別純米」は昔私が飲んで感動した田酒とは違います。
当然時代に合わせて蔵元も味をマイナーチェンジしているわけですが
私にはそのマイナーチェンジした味は合わないのです。
その結果2019年は田酒を買わないことを決意しました。
その件については下記リンクをご覧ください。

しかし大量に買い込んでいる田酒をこれから飲んでいかなければなりません。
そこで本日「田酒 純米大吟醸」を飲んだところ昔の私の記憶にあるあの田酒の味わいがしたのです。懐かしくてついつい四合飲み干しそうになって踏みとどまりました。


「これは飲み比べなければならない」
「もしかしたら私は田酒を誤解しているのではないか」
と思うに至り取りあえず同じ純米大吟醸で飲み比べてみました。
田酒 純米大吟醸40
美味しくて感動したのがこちらです。
米の甘みが濃厚です。香りが強くて余韻が深いです。
懐かしくて初めて田酒を買ったときのことを思い出しました。
誰しも匂いで過去のことを思い出すことがあるかと思います。
土の匂いで子供の頃を思い出すことはないでしょうか?
私は田舎の育ちで田んぼでよく遊んでいました。
土の匂いがすると未だに子供の頃を思い出します。
また今日は雨が降っていましたが、雨の匂いをかぐと高校生の頃待ち合わせの場所に彼女が来なかった時のことを思い出します。突然雨が降り始めて場所を移動できずにびしょ濡れになりました。
当時は携帯電話など無い時代でしたので待ち合わせをするとそこから動けませんでした。
その時はステーキを一緒に食べようと約束していたのですが、途中雨が雪に変わったので耐え切れずに帰りました。あれはクリスマスイブのことでした。
ちょうどこれを書いているのが12月24日なので思い出したということもありますが、
匂いだと過去のことをかなり鮮明に思い出します。
しかし味でも過去のことを思い出すとは思いませんでした。
久しぶりに感じた懐かしい田酒の味だったから思い出したのでしょう。
過去を思い出すいえば音楽で過去を思い出すこともありますね。
田酒を飲みながら聞いた音楽といえば・・・・・そんなの無いですね。
だいぶ話しが逸れましたが要するにこれは「田酒はやっぱり美味いじゃないか!!」
と2019年以降は田酒を飲まないという硬い決意を揺らがせる酒です。
田酒 純米大吟醸 百四拾
これは純米大吟醸を飲んだ後にどれと飲み比べようかと
冷蔵庫を覗いているときに発見しました。
「もう一本純米大吟醸があるな。二本買った記憶はないんだけどな」
と思ってよくラベルを確かめると「田酒 純米大吟醸 百四拾」でした。
「これも純米大吟醸だから美味いだろう。しかしこれは限定モノの純米大吟醸だから、
いくら美味かったとしてもこれで田酒に対する決意を変えてはならない。」
と気を引き締めて飲みました。
飲んでみるとこれに関しては「あれ?」が止まりません。
「あれ?これさっきのと大分傾向が違うな」
先ほど飲んだ純米大吟醸とは違って、米の甘みは感じませんし軽くて香りも薄いですね。
純米大吟醸40で感じたような深みも感じません。
おかしいなと思い、水で口をすすいでもう一度飲み比べます。
しばらく口に含んで温度の変化も楽しみますがやはりこちらはすっきりしていますね。
私の好きなタイプではありません。
こちらは、「やはり2019年は田酒を飲まない」という決意を思い出させてくれる酒でした。
田酒は種類が多いがどれが一番美味しいのか?
田酒の在庫がまだ冷蔵庫に眠っています。
今日純米大吟醸を飲んだことで改めて真剣に飲み比べる必要があるなと感じています。
そして斗壜取りを飲まなくていいのかまた迷いが出てきました。
私の記憶では10,000円もの価値があるようには思えなかったのですが
悩みます。
田酒の美味しい飲み方
今のところは私は定番の特別純米を燗するのが良いだろうと考えていました。
しかし純米大吟醸もいいですね。これは冷やで飲みます。
年に一回11月頃の発売ですから来年はこれだけは買おうかなと考えています。
他の田酒も飲み比べて
最近飲んだ「田酒 生酒」「田酒 紅葉 百四拾」はさほど田酒らしさを感じなかったことだけ付け加えておきます。一昨年飲んだ「辨慶(べんけい)」も数が少ないので貴重ですがやっきになって買うほどでもないです。そろそろ干支ラベルも出ますがやたらベタっと甘かった記憶があります。おかしいなと思って翌年も買いましたがそれ以降購入していません。ラベルは素敵だと思います。


近いうちに冷蔵庫に眠っている田酒を全て飲み比べてみようかと思っています。
定番の特別純米もあるので季節物と飲み比べて、純米大吟醸以外の田酒への想いを断ち切るつもりです。