「花陽浴 美山錦・八反錦 純米吟醸」が発売される時期は11月〜12月です。2020年1月現在すでに純米大吟醸が発売される時期になっていますが、まだ「八反錦 純米吟醸」を飲んでいませんでした。美山錦は飲んでみて昨年より美味しいなと感じたのですが、八反錦はどうでしょうか?今手元に両方あります。

昨年も飲み比べたので今年も比べるしかありません。昨年までは八反錦>美山錦と思い込んでいたのですが、飲み比べると圧倒的に美山錦の方が美味しくて非常にショックを受けました。あんなに美味しいと思っていた八反錦がイマイチで美山錦が断然美味いのです。同じ過ちを繰り返さないよう今年も美山錦と八反錦を飲み比べて、昨年の印象が変わらないか再確認をしてみることにしました。
なお、今年は花陽浴に代わる有力な酒である「亀泉 cel24 純米吟醸 生原酒」があります。これは絶対に比べる必要があります。なぜならば、恐らく今年は花陽浴を買うことは無いのではないかと思っているからです。純米大吟醸を買う機会があったのですが、条件付き販売の金額が昨年よりも上がっています。鉄の意志で購入を断念しましたが、今後販売条件が高騰する傾向は変わらないでしょう。
しかし構いません。亀泉の方が美味しいですから、定価で単品でいつでも買えますから。しかし自分の味覚にやや不安があります。本当に「亀泉 cel24」は花陽浴に代わりうるのか確認のため飲み比べてみました。
Contents
花陽浴 美山錦 純米吟醸


花陽浴 八反錦 純米吟醸
酒米 | 八反錦 |
精米歩合 | 55% |
タイプ | 純米吟醸 無濾過生原酒 |
容量 | 1800ml |
価格 | 3,000円(税抜き) |
八反錦は美山錦とは全然味が違います。イメージで例えると重く暗い感じです。美山錦は酸味のせいか明るくて軽い感じでしたが、八反錦は酸味ではなく苦味の方が強く感じられます。
亀泉 cel24 純米吟醸
酒米 | 国産 |
精米歩合 | 50% |
タイプ | 純米吟醸 生原酒 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,550円(税抜き) |
意外にもスッキリしています。あんまり香りは強くないのですがしっかり花陽浴感があります。「花陽浴ほど強烈じゃなくてもいい」という方には十分ではないでしょうか。
追記
開栓2日目の方が香りも甘みも増して印象が変わりました。輪郭がはっきりするというか初日に曖昧だった味がはっきりしてくるような感じです。初日より2日目の方が好きですね。花陽浴のような苦味が無い分亀泉の方が美山錦より良いような気すらしてきました。
しかし八反錦寄りの味がしますね。「美山錦寄りの方がよかったのにな」なんて思いながら、せっかくなので純米大吟醸の火入れも飲んでみました。

「純米大吟醸 火入れ」と「生」だと生の方がスッキリし過ぎかなという風に感じます。純米大吟醸>生ですね。
花陽浴 美山錦 純米吟醸と八反錦 純米吟醸の違い
昨年と同じくやはり美山錦の方が好きですね。しかし八反錦も美山錦同様に昨年より今年の方が美味しいです。


花陽浴と亀泉の違い
花陽浴は濃厚、亀泉はスッキリという印象を持ちました。私は花陽浴の八反錦の味・香りはあまり好きな部類ではありません。美山錦と「亀泉 生」ならどうだろう?と比べて飲んでみたのですが、味と買いやすさをトータルで考えると以下のようになりました。
「亀泉 cel24 純米大吟醸 火入れ」>「花陽浴 美山錦 純米吟醸」>「亀泉 純米吟醸 生原酒」>「花陽浴 八反錦 純米吟醸」
以前「花陽浴 美山錦 純米吟醸」と「亀泉 cel24 純米大吟醸 火入れ」を比べた結果、苦味が無い分亀泉の方が私好みでした。
では「花陽浴 美山錦 純米吟醸」と「亀泉 純米吟醸 生原酒」はどうだろうかというと、亀泉の生酒は花陽浴ほど強烈ではないですが、香りやパイナップル感もありながら、それでいてスッキリしていて飲みやすいです。そして買いやすいです。しかし単体で飲んでいるとそんなに感じないのですが、花陽浴と一緒に飲んでいると亀泉の方がスッキリし過ぎて物足りないかなとも感じます。ということで上のような順位となりました。
花陽浴は定価単品では買いにくいですが、亀泉なら近くに取り扱い店がなくても通販で定価で買えます。花陽浴が買いたくても買えないという方は亀泉を720mlを一度試してみてはいかがでしょうか?