花陽浴に似ている酒を探し続けて数年経ちました。多分4年くらいです。毎年発見があり「これこそ花陽浴!!もう花陽浴が買えなくなっても安心」と思うのですが、やはり「花陽浴 純米大吟醸 山田錦」を飲むとこれこそ最高峰と思わざるを得ません。
似ている酒はあってもこれは「花陽浴 純米大吟醸 山田錦」は超えられないなと思いを新たにしています。しかし今年は山田錦ほどではありませんが「花陽浴 純米大吟醸 美山錦よりかはむしろこっちの方が美味しいんじゃないの?」と思える酒に出会えました。その酒について紹介致します。
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2019年下半期に花陽浴に似ていると感じた日本酒
2019年下半期に花陽浴に似ていた酒は「亀泉Cel−24 純米吟醸生酒」です。
生産県 | 高知県 |
蔵元 | 亀泉酒造 |
精米歩合 | 50% 純米吟醸 |
酒米 | 八反錦 |
生酒 | |
日本酒度 | −6 |
酸度 | 1.8 |
アミノ酸度 | 1.0 |
酵母 | Cel−24 |
2ヶ月前に飲みました。旅先で立ち寄った酒屋で紹介してもらって、家に帰ってから飲んでみました。飲んですぐに、これはむしろ花陽浴より美味しいのじゃないのか?と感じました。


亀泉 Cel-24 と花陽浴の違い
花陽浴はよくパイナップルに例えられます。亀泉もパイナップルのような味わいですが花陽浴ほど強烈ではありません。しかし他のフルーツも混ざっていて、パイナップルベースのフルーツジュースのような印象を受けます。
私は香りも味も亀泉の方が好みでした。花陽浴と飲み比べれば良かったと少し後悔しています。両者は特に味の余韻に違いが感じられて、花陽浴は重くてすぐ切れる上に苦味を感じることもあるのですが、亀泉は軽くてフルーティな味わいで、キレる訳ではなく余韻がしばらく続く印象を受けました。苦味は感じられませんでした。
今更なぜこの酒を紹介しようと思ったかというと、10月に十四代を複数回に渡って販売すると宣言している酒屋が、この酒を新入荷の酒として紹介していたからです。

あれ?と思いました。何で今頃?と思って商品紹介をよくみると、今日発売されたのは火入れです。今までは中国のみの販売で日本では発売されていなかったバージョンだそうです。問い合わせが多く今回初めて発売に至ったそうです。それがこちらです。
亀泉Cel−24 火入れ 純米大吟醸
私は十四代を買う予定はありませんが、こちらは買わざるを得ないのではないかと思っています。年末まではもう日本酒を買わないと決意をしたのですが、これは飲みたくてしょうがないですね。ラベルはよくみると「Cel-24」になっています。
生産県 | 高知県 |
蔵元 | 亀泉酒造 |
精米歩合 | 50% 純米大吟醸 |
酒米 | 八反錦 |
火入 | |
日本酒度 | −8〜−20 |
酸度 | 1.8〜2.2 |
アミノ酸度 | 1.5〜1.8 |
酵母 | Cel−24 |
ご存知の方が多いと思われますが、念の為用語の解説を記載致します。
日本酒度・酸度・アミノ酸度とは
日本酒度とは
酒の甘辛を判断する指標です。
水に対する比重で判断します。
マイナス | 水より重い | 糖分が多い 甘口 |
プラス | 水より軽い | 糖分が少ない 辛口 |
酸度とは
日本酒に含まれる酸の量です。
- 酸度が高いと辛口
- 酸度が低いと甘口
アミノ酸度とは
日本酒に含まれるアミノ酸の量です。
旨味やコクの指標になります。
アミノ酸度が高い | 甘口 | コクが深く濃厚 |
アミノ酸度が低い | 辛口 | 淡麗辛口 |
亀泉Cel-24 火入を購入するのは我慢しなければならない
はっきり言って日本で初めての発売というのはあまり心に深く刺さりません。飲んだことが無い酒は全て初めです。しかし8月に飲んだ生酒は花陽浴より美味しくて、「これは毎年買おう。次まで1年待たないといけないなら買いだめしておくか」と思ったばかりでした。生酒もまだ売っていますし火入もあります。ということは飲み比べもできますね。
しかしあまり冷蔵庫を圧迫すると年末に酒が買えなくなります。ここは我慢をしなければならないのですが購入してしまいそうな気がします。買いたいですね。できれば飲み比べたいのですが、生酒は四合が売り切れているのが痛いです。どのようなマインドコントロールをすれば買いたい気持ちが抑えられるのか少し研究をしようと思います。