皇太子殿下も愛飲した日本酒
先日「無二」が50万円以上の値がついて販売されましたが、
それまで黒龍酒造の最高峰は「石田屋」と「二左衛門」でした。

初代蔵元の石田屋二左衛門の名前を冠した銘柄だけあって高額です。
- 石田屋
- 二左衛門
各720ml 10,000円 11月発売
私はそれだけ高ければ、味はとんでもなく美味しいのだろうと思っていました。
10,000円の日本酒など飲んだことがありませんでしたから。
そしてこの酒が発売されるのは年に一回だけ。
これらを購入した店は複雑な購入システムでしたが、何とか抽選で買うことができました。
その抽選をするまでに50,000円弱のお金を使っています。
50,000円使って買えたわけではありません。
抽選に応募できる権利を得ただけです。
最初の年は2つとも外れました。
50,000円使って外れです。
その翌年は「二左衛門」だけ当たりました。
「石田屋」も当選してよ~と思いましたがしょうがありません。
飲み比べたかったんですが残念です。
そしてその翌年にようやく「石田屋」が当選して、3年越しで「石田屋」「二左衛門」を味わうことができました。
この抽選に3年間で15万円使っています。
さらにそれぞれ1万円ですから・・・・
恐ろしいですね。
皇太子殿下が愛飲していたということが強く頭に残っていたことと
希少性、恐ろしく高価な日本酒ということで興味を持ったわけですが
まさかこんなに金と時間が掛かるとは思っていませんでした。
ちなみにその時の当選本数はそれぞれ6本です。
高級酒「石田屋」「二左衛門」の味はどうなの?
最初当選した二左衛門を開ける前は、
これだけの金を掛けて流石に美味くないわけないだろうという思い込みがとても強くありました。
何せ定価で10,000円です。そして抽選にかけた金は・・・・
美味いはず美味いはずと自分に暗示をかけていたような気がします。
一口飲んだ感想は「ん?」というものでした。
水でうがいをして口の中を綺麗な状態にしてもう一度改めて飲み直します。
「あれ?」
強いショックを受けていました。こんなはずは、こんなはずは無いだろう!!!
二左衛門、お前の実力はこんなものじゃないはずだあああ!!
若干取り乱しながらも、いったん忘れることにして冷蔵庫にしまい、翌日飲むことにしました。
すると味が少し変化しています。
これは!!と思いそれから2日後に飲むと「ああなるほど」という味でした。
濃厚で華やかなわけではありません。
私の好きな花陽浴とはまるで違いますが創業者の名を冠して高額で売るだけあるなと感じました。
金と時間をかけた甲斐があったと思えたからこそ
この年に「石田屋」にチャレンジしたのです。
石田屋の味わいも同様でした。
化粧箱が凄い!!
しかし味もさることながら、最初に驚いたのは日本酒を入れる化粧箱です。
木箱なのですがそれまで見た中で一番凝った造りをしていました。
この箱を開けるとテンションが上がります。
瓶も洒落た造りです。
「デキャンタとして利用して頂ければ」と書いてありますが、中を洗うのが難しくてしばらく使ってから処分しました。
綺麗なので飾ってもいいのかもしれないですね。
- 創業者の名を冠する
- 豪華な木箱を使う
- メッセージを入れる
こういった演出で飲み手のテンションを上げて特別な気持ちにさせるというのは
この蔵元ならではの強い拘りと、考え抜かれた知恵を感じますね。
「石田屋」「二左衛門」を買える店は?
今年もそろそろ発売の時期が迫ってきました。
抽選権は得ているのですが十四代の最高峰も捨てがたく、悩ましい限りです。
私は正規特約店で定価で買いましたがそれまでに3年の年月と15万円を費やしています。
実はもう1店舗無料で抽選ができる特約店があるのですが、
7年申し込んでずっと外れです。
無料の抽選なので恐らく常連さん向けなんだろうと思います。
さらにもう一つ買える店があるのですが、そこは朝から大行列です。
冬の寒い時期に遅くとも朝7時には並ばないといけません。
仮に買えたとしても私の家からだと交通費が数万円します。
そしてさらに朝早いので前日に到着して宿泊する必要があります。
宿泊費も必要なんですね。
昨年はそれをやろうとしてなんとか思い留まりました。
流石に馬鹿げています。
ネットなら検索するだけで、それより安くしかもわざわざ店を探さなくても検索するだけで買えます。
私は今年はそうするつもりです。
ネットの店舗は鮮度が保管状態が・・・と気になるかと思います。
レビューや評価をみて判断しましょう。
発売は冬場ですから夏のように神経質になる必要はないかと思いますが
もしどうしても気になるようでしたら問い合わせましょう。
ぜひ特別な味と演出を私より楽に試してみて下さい。