「くどき上手 ショコラ」という日本酒があります。これを見た時に「本当にチョコレートの味がするの？」と思い強く興味を惹かれました。ただ一升瓶しか製造されていなくて価格も4,000円弱するため購入するにはためらいます。ハズレだった場合、4,000円は痛いですし、一升飲むのはキツいです。一応店員さんに「これチョコレートの味がするんですか？」と尋ねてみましたが、意味深な微笑みしか返ってきませんでした。それが3年前の出来事です。
「ショコラ」と名前が付いているますがパイナップルや桃、メロンのような日本酒はあるもののチョコレート風の日本酒はないだろうと思っていました。しかし眠れないAM4時にある日本酒を飲んでみたところ、これはチョコレートじゃないかと思う日本酒に出会いました。
眠れない夜に日本酒を飲むと・・・
夜眠れないということはないでしょうか？私は2・3ヶ月に一回くらいあります。仕事に支障が出るので眠らなければと思うのですが、ベッドに入って深呼吸してもなかなか眠れません。１時間くらい悶々とした後に、開き直って酒を飲もうなんて思ったりします。
酒を飲んだら眠れるのじゃないかという思い込みがあるのですね。眠れるほど飲むとさらに仕事に差し支えるわけでそこまでは飲まないのですが、流石に4時で眠れないのはキツいのでもしかしたら眠れるのではないかと願望も込めて２合ほど日本酒を飲んでみました。念の為に申し上げますと、私は車や重機などの乗り物を操縦する仕事にはついていません。
悦凱陣 純米吟醸無濾過 赤磐雄町
最初は「十四代吟撰」で次が「悦凱陣 純米吟醸無濾過 赤磐雄町」です。十四代を飲むとやっぱり美味しいなあと思いながらついつい飲み過ぎそうになるので次は悦凱陣にします。
「悦凱陣」は「よろこびがいじん」と読みます。香川のお酒で、日清日露戦争の戦勝を祝して名付けられました。蔵元は万人受けする酒ではなく本当のファンに受け入れられる酒造りを目指しているそうです。
新聞配達のおじさんが隣の家に配達している物音を聞くと「俺は何をやっているんだ」なんて気持ちにもなります。まさかこんな時間に眠れずに日本酒を飲みながら「これチョコじゃん！！」なんて興奮しているとは新聞配達のおじさんも思わないでしょう。
しかし十四代とは全く味が異なっていて、同じ日本酒でも味も香りも全然違います。それにしても独特な香りを感じます。山廃ではないけど何だろうと思ったところでビターチョコだなと気がつきました。甘味はほとんどないけれどもチョコレートのような香りがします。カカオ90％とかそんな感じの味わいです。甘味はないのですが香りがビターチョコです。
私はチョコレートのような香りがする日本酒などあるわけないだろうと思っていたのですが、飲めば飲むほどこれはチョコレートが一番近いなと感じます。来年には「くどき上手 ショコラ」も試してみようかなという気になりました。日本酒に新たな可能性を感じた酒でした。今日も仕事なので8時には家を出ないといけません。すでに5時半になってしまいましたのでラーメンを食べて寝ようと思います。
