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ラグビーワールドカップ

ラグビーワールドカップの会場で飲めるハイネケンは増産の見込み

ラグビーワールドカップでビールが話題になっています。ハイネケンというのはビールをあまり飲まない方には聞き慣れないかもしれませんが、オランダのビールです。日本においてはKIRINが製造販売しています。私は会場では飲みませんでしたが、これを機会に日本においてもハイネケンの名前が知られたということは、大きな宣伝効果があったと言えるのではないでしょうか。

外国のビールと言えば、1990年代のバブル時代にはアメリカのバドワイザーが流行しました。バドガールなど懐かしいですね。知らない方は「バドガール」で検索してみましょう。ただし画像検索するとセクシーなお姉さんがたくさん出てきますので要注意です。

そんな一時代を築いたバドワイザーですが、残念ながらKIRINは2018年12月をもってバドワイザーの製造と販売を中止しています。果たしてハイネケンは一時代を築けるでしょうか?KIRINの意気込みを見てみましょう。

試合会場内でのホーカー販売はじめ、特別なハイネケン体験を提案

キリンビール株式会社(社長 布施孝之)が国内で製造販売する「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」のワールドワイドパートナーである「ハイネケン」は、過去5大会に渡るスポンサーノウハウを生かし、試合会場内でのホーカー販売※1や、ハイネケンバーの設置、ファンゾーンでの販売などを通して、ラグビーと関わりの深いビール「ハイネケン」をしっかり楽しめる環境を整備し、ラグビー観戦をより楽しめるシーンを次々に展開していきます。
※1 背中に荷物を背負って歩き売りを行う「行商」が由来。ここではビールを背負って販売するスタッフを指す。

1.「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」参加国の、1人当たりビール消費量

キリンホールディングス(株)調べによると、ラグビー強豪国の1人当たりビール消費量は大きく、アイルランドは日本の約2.4倍のビールを消費することがわかりました。

2.大会で「ハイネケン」を楽しむための多様な施策

「ハイネケン」は「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」に向けた期待の高まりから販売が好調に推移し、年間販売目標を約1割上方修正しました。
大会期間中(9~11月)の販売数量は前年比約7割増を予定していましたが、直近の見込みでは約2.2倍まで増加しています。9月の製造予定も、7月末時点では前年比約2.5倍を予定していましたが、現時点では約3.4倍と増産体制を強化し、お客様の需要にお応えします。
ラグビーの試合中には、試合会場内でビールが大量に消費されます。特に、ラグビーワールドカップでは世界中から多くの観戦客が訪れ、上記のデータからわかる通り、通常の国内の試合と比較しても非常に多くのビールの消費が見込まれています。ラグビーワールドカップ2019組織委員会は、ビールをお客様に楽しんでいただくために、多様な販売方法で「ハイネケン」を展開します。
試合会場内でのホーカー販売

売店での購入にも混雑が予想されるため、大会11会場(釜石鵜住居復興スタジアムを除く)でホーカー販売が行われます。これにより、試合観戦中に座席にいながら、「ハイネケン」を購入いただけます。日本国内で行われるラグビーの試合において、この規模でホーカー販売を展開することは非常に珍しく、ラグビーワールドカップにおいても初めての試みとなります。

概要

11会場を対象に1600人規模のホーカー体制で、試合観戦中のお客様に「ハイネケン」をお届けします。
※缶製品の「ハイネケン」をプラカップに移して販売します。
※一部、ホーカーバッグを使用しない会場もあります。
販売アイテム

「ハイネケン」
キリン公式HP ハイネケン試合とともに楽しむハイネケン!~試合会場内でのホーカー販売はじめ、特別なハイネケン体験を提案

一気に読むと難しいので、一つ一つハイネケンについて考えて行きたいと思います。

ラグビーワールドカップ参加国の一人あたり年間ビール消費量

ハイネケンといえばオランダのビールですが、日本ではキリンが製造販売しています。HPを見るとワールドカップ参加国のビール消費データや大会開催中の売り上げ見込みも掲載されていて、なかなか興味深いです。

 

1位 アイルランド 94.9
2位 ナミビア 83.2
3位 アメリカ 73.8
4位 オーストラリア 71.2
5位 イギリス 66.5
6位 ニュージーランド 65.4
7位 南アフリカ 58.6
8位 カナダ 56.5
9位 ロシア 55.6
10位 アルゼンチン 42.3
11位 日本 40.1
12位 フランス 32.7
13位 イタリア 30.7
14位 ウルグアイ 30.2
15位 ジョージア 26.5
16位 サモア 22.5
17位 フィジー 22.0
18位 ウェールズ データ無し
19位 トンガ データ無し
20位 スコットランド データ無し

お酒といえばビールという国もあれば、ワインだったりウォッカという国もあるので、国ごとのアルコール飲料の消費量では無いのですが、日本と同じグループのアイルランドは日本の2.5倍あります。

そもそも人種によってアルコールを飲める量も変わってきますので単純に比べてもしょうがないかもしれません。しかし大量にビールを用意しなければならないというのは、商機を逃さないという意味もあるのでしょうが、体質の問題もあり我々日本人がビールを飲む以上に白人はビールを飲むということもあるようですね。

日本人などのモンゴロイド系の人々は、ヨーロッパ系やアフリカ系に比べてお酒に弱いと言われています。はるか昔、人類が三大人種(黒人、白人、黄色人種)に分岐した後、なぜかモンゴロイド(蒙古系人種=黄色人種)の中に突然変異的に、お酒を飲んだ時に発生する有害物質アセトアルデヒドを分解する酵素「ALDH2」(アルデヒド脱水素酵素2)の活性をなくしてしまった人が出現し、時代を経るにつれ、モンゴロイド系にはお酒に弱い人種が次第に増えていきました。今日「ALDH2」低活性型(不活性型を含む)の存在はモンゴロイドの特徴となっています。ちなみに黒人、白人には「ALDH2」低活性型はみられません。

KIRIN お酒の強さは人それぞれより

ホーカー販売とは

「ハイネケンを楽しむための様々な施策」の中にホーカー販売という聞き慣れない単語があります。会場内では売店と売り子の販売があります。売り子の販売をホーカー販売というそうです。下の写真がホーカー販売です。客席を回って販売してくれて、購入者には缶のハイネケンをカップに注いでくれます。自分で注いだ方が効率的なんじゃないか?と思いましたがそれだと怒り出す人もいそうですね。缶は持って帰ってくれますが、飲み終わったカップは座席や座席下に放置されていました。

ハイネケン 550ml 1,000円 or 350ml 700円

ラグビーワールドカップの会場で販売されているのは、公式スポンサーのハイネケンだけです。金額は以下の通りです。

350ml 700円 売り子
550ml 1,000円 売店

キリンのハイネケンの売り上げ・製造予測

売り上げ予測がわかりにくいので整理しましょう。数字は例えで分かりやすい数字にしています。

9~11月の前年比販売数量見込み

大会期間中(9~11月)の販売数量は前年比約7割増を予定していましたが、直近の見込みでは約2.2倍まで増加しています。

前年の9~11月に10,000ケース売れていたならば17,000ケース売れると予想していましたが、見込みが変わって22,000ケースになったということです。なぜ見込みが変わったのかは不明です。※販売数量10,000ケースというのは分かりやすくするための例えの数字です。

要するに、原因は明らかにされていませんが、9~11月は昨年より2.2倍販売できると見込んでいるようです。

9月の前年比製造数量

今度は販売ではなく製造数です。9~11月では無く9月のみの数字です。
9月の製造予定も、7月末時点では前年比約2.5倍を予定していましたが、現時点では約3.4倍と増産体制を強化しています。

9月は昨年より3.4倍製造することにしたということで、10月はどうなるのかまでは記載されていません。10月に製造されたビールの出荷がいつなのかわからないので9月の製造でワールドカップ分の製造をすることなのかもしれません。そうだとするとかなりの製造量になりますね。

ハイネケンはぜひ飲みたいけれども

海外のビールは好きなのでハイネケンも飲んだことがあります。しかし格別に美味しかったかというとその後に飲んでないことを考えるとそうでもなかったのでしょう。しかしそれは20年近く前のことなので現在がどうなのかはわかりません。

しかし特別な体験とは言え値段の特別感が半端ないので、ワールドカップ以外の機会で飲める機会があれば飲んでみたいなと思います。どうせならホームタップでワールドカップ記念にハイネケンを数量限定で出してくれたら良かったのになと残念に思いました。