暑くなってくると水分を取りたくなるので、グイグイ飲めるビールや酎ハイを飲むことが多くなります。そうするとアルコールはそれで満足してしまって日本酒を飲むには至らないケースが増えてきます。そういう季節ですからしょうがないのですが、冬や春に買いためた日本酒が飲みきれずに冷蔵庫にたまったままになってしまい、本来冷蔵庫で冷やすべき食材が冷やせなくなってしまうことはないでしょうか?我が家の冷蔵庫は9割日本酒という異常事態です。


特に人気銘柄を買うために抱き合わせで買った酒は残りがちです。そこで暑い季節にも日本酒をアレンジして楽しめる方法はないものかなと考え試してみました。ここで使う日本酒は、主に自分の口に合わなかった日本酒です。
Contents
日本酒をソーダ割りにする
その名の通りで簡単です。
用意するもの
- 日本酒
- 炭酸水
- 氷
作り方
- 日本酒と炭酸水を1:1で割ります。
- 氷を適量入れましょう。
- あとはかき混ぜるだけです。
【要注意】
- グラスに8割程度の量にしておかないと混ぜる時に酒が泡立ってグラスからあふれ出るので注意しましょう。
- ソーダ割りは飲みやすいので急ピッチで飲んでしまいがちです。
しかし割っているとはいえ日本酒はアルコール度数が高い(15度〜18度)ので飲みすぎに注意です。
割り方の例
日本酒 | アルコール度数16度 |
割合 | 日本酒 250ml / 炭酸水 250ml |
1:1で割った結果 | アルコール度数 8度 |
1:1で割るとアルコール度数は半分になりますが、「飲みすぎると危険」と呼ばれるストロング酎ハイと同レベルです。
酒と水の割合でアルコール度数がどれくらいになるかは下のサイトを参考にしてみてはいかがでしょうか?最初に様々な割合で飲み比べてご自身にあった割合を見つけておくと、今後炭酸割りを作るときに楽です。そのうち慣れれば目分量でできるでしょう。
カシオ提供 生活や実務に役立つ計算サイトke!san
炭酸の割合を7割以上にすると日本酒の香りはほぼ消えてしまいます。
その場合はレモンフレーバーの炭酸水を使うと、より爽やかな味わいになります。日本酒が美味しいソーダ割りのベースになりますね。
日本酒をシャーベットにする
こちらも簡単です。

用意するもの
- 日本酒
- 製氷皿
作り方
- 製氷皿は百円均一の店に様々なものがありますのでお好みのものを買いましょう。
- 製氷皿に入れてパーシャル(−3C°〜−1C°冷凍庫と冷蔵庫の間の温度帯の場所)に入れておくと、シャーベット状になっています。
- みぞれ酒とは違いますがこれはこれで美味しいです。
- シャーベットを細かく砕いてかき氷にトッピングしても良さそうですが、「手軽」という趣旨から外れるので試していません。
なぜ凍らないのか?
水は0度で凍りますが、日本酒はアルコールが含まれていますので0度では凍りません。
アルコール度数15度の日本酒だと、マイナス7°Cくらいで凍結するそうです。パーシャルはちょうどその間くらいということで、ここに入れて放置しておくとシャーベットができます。
※JIS規格では冷凍庫は-18°C以下と決められています。
注意点
非常に濃厚で美味しいのですが、アルコール度数が高いので合わせて水を飲むことをお勧めします。
日本酒を氷にしてロックを作る
用意するもの
- 日本酒
- 製氷皿
作り方
日本酒を製氷皿に入れて冷凍庫に入れて放置するだけです。
パーシャルだとシャーベットになりましたが冷凍庫ならば完全に凍ります。
出来上がった日本酒氷の使い方
- ミネラルウォーターに出来上がった氷を入れる
- 日本酒に出来上がった氷を入れる
- 炭酸水に入れる
日本酒をバニラアイスに注いでアイスと一緒に味わう
用意するもの
- 日本酒
- バニラアイス
作り方
バニラアイスに日本酒を注ぐだけです。
簡単なのに激ウマです。

日本酒をみぞれ酒にする
みぞれ酒は過冷却という現象を利用した不思議な酒です。日本酒自体は液体なのですが、グラスに注いだ時からシャーベット状に変化します。
清酒は、通常-7℃から-10℃で凍りますが、ゆっくり静かに冷やすと -12℃から-15℃程度まで、液体状態を保ちます。この状態を過冷却と言い、ここにわずかな衝撃が加わると、その衝撃をきっかけとしてお酒の分子が 次々と結びつき結晶化します。
これが、お酒がみぞれになる理由です。
これが家庭でできるのか?というところが問題です。
用意するもの
- 日本酒
作り方
- 冷蔵庫で日本酒をよく冷やす。
- 冷やした日本酒をそのまま冷凍庫に入れて半日後に取り出す。
結果
凍結していました。素人がみぞれ酒に挑戦するのは難しいですね。ゆっくり凍らせることは普通の冷蔵庫では無理なのでしょうか?せっかくですからみぞれ酒にチャレンジする方はその過程をお子さんの夏休みの自由研究に使うのもいかもしれませんね。
過冷却の実験がニチレイのHPに掲載されています。こちらは日本酒ではなく水で実験していますが、やはりなかなか難しそうですね。
夏の日本酒の味わい方ランキング
今回は手軽にできないとなかなかやる気が起きないので、自分で試してみて実際に使っている方法を紹介しました。順位は以下の通りです。
1位 ソーダ割り
私はソーダ割りが多いですね。特に抱き合わせ酒で自分の口に合わなかった酒はこちらで消化しています。飲みやすいのでどんどん飲んでしまうのが問題で、度数が高いということに注意が必要だなと思っています。
2位 氷 (ミネラルウォーター)
日本酒で作った氷を日本酒に入れてロックにするのもいいのですが、やはり暑いとゴクゴク飲みたくなるもので私はミネラルウォーターに日本酒で作った氷を入れて超薄めの日本酒フレーバーの冷水を飲む機会が多いです。当然酔いますが薄めな上に、水を大量に飲むのでストレートで飲むよりは身体への負担が少ないのかなと感じています。
3位 アイス・シャーベット
アイスに日本酒をかける。手軽なんですがデザート感が抜けず、頻繁にはやりません。
シャーベットも同様です。ただ、どちらもかなり美味しいです。
5位 氷 (日本酒)
日本酒で作った氷で日本酒のロックをするというのは酒の温度が随分下がりますので本来の味とはかけ離れる場合があります。自分の口に合わなかった酒の場合はこちらで飲むことがあります。もちろん酒も氷も同一の銘柄で作るのですが、違う銘柄でも楽しめるかもしれませんね。
番外
日本酒のシャーベットをかき氷にかけて日本酒かき氷を食べてみたいと思っています。手間がかかるのでまだやる気が起きていませんが、いずれチャレンジするのでまたその際にはこちらで紹介しようと思いっています。
まとめ
暑い夏に手軽に日本酒を味わう方法を紹介しました。自分が実際に使っている方法です。面倒臭いなと思うとなかなかやらないものですから、手軽な方法のみです。暑くなる季節は食品の冷蔵スペースを多めに確保しなければなりません。しかしなかなか冷蔵庫の日本酒が減らなくなったなという方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?特にソーダ割りと氷はお勧めです。