而今・十四代が定価で買える店
而今

而今より高くていつも棚に並んでいる高砂 松喰鶴を今年も飲んでみた

人気で入手困難になりつつある而今を造っているのが木屋正酒造です。その木屋正酒造が3年前から造り始めたのが、別銘柄の高砂です。

初めて発売した当初は売れましたが、2回目から割と棚に並んでいる店が多いです。初めて買った時は松喰鶴って何だ?なんて調べるほどワクワクしたものです。そんな高砂が今では抱き合わせにされている店さえあります。

あの而今を造っている蔵ですから、当然売れるものと思っていましたが日本酒ファンはシビアです。木屋正酒造が造っているというだけでは買いません。しかし而今を造っている蔵ですから高砂でもやってくれるはずです。しかし何をやろうとしているのかがよくわかりません。

最初とその1年後に飲みましたが、2回ともやたら甘ったるい割に高いなという印象です。心地いい甘さとそうでも無い甘さがあります。高砂はそうでも無い方ですね。而今が品薄なんだから而今を増産すればいいのでは?と思う出来です。とはいえ年を重ねる毎に良くなってくるはずと思い今年も購入してみました。

日曜深夜3時なのに高砂を飲むのがやめられない

  • 高砂 松喰鶴 純米大吟醸
  • 酒米 三重県山田錦
  • 精米歩合 45%
  • 720ml 価格 3,000円(税抜)

今回飲んだ印象は今までと違うなと思いました。口に含んだ時の香りがとても良いのです。しかし一瞬で消えてしまいます。キレが凄いですね。キレがいいから良いのかというとそれは好みの問題です。私はキレがいい酒はそんなに好みではありませんが、今回の高砂は今までで一番好きですね。

「おかしいな。高砂なのに美味しい。」「おかしいな何でだ」と思いながら、昼間と深夜に分けて1日で四合飲み干してしまいました。今は本来憂鬱な日曜夜というか月曜3時で5時間後には出社しないといけないにも関わらず高砂が美味しくて飲んでいるのです。

何故こんな時間に高砂を飲んでいるのかというと、会社が嫌で酒に逃げているわけでは無く、高砂が美味しくて驚いたのでこの記事を書きながら飲んでいるわけです。香りが良くてキレがいいので飲みやすいです。かすかに旨味もあります。とはいえもう一本追加で買うかというと一回飲むだけで十分です。

いつから高砂は買い放題ではなくなるでしょう?

高砂が物凄く美味しくなった時に果たして今までのように棚に残ったままになるのでしょうか?売れ始める時というのはどういう時でしょう?一度見放された銘柄が売れ始めるのはどういうタイミング、どういうきっかけなのか観察してみたいですね。

もう而今並みに美味しくなるのが確定したような書き方をしていますが、これで完成形だとするとがっかりですね。

しかし何でどこに行っても買えないほど売れている而今の生産を増やさないのでしょう?やはり現状に甘んじることなく本物を追い求めるチャレンジ精神なのでしょうか?売れるものを造っているのにも関わらず新しいことにチャレンジするということは、蔵の経営やブランドを考えるとなかなかできることではありません。来年さらにどう変わるのか楽しみですね。