而今・十四代が定価で買える店
十四代

十四代・而今・田酒が定価で買える店

夢のような年末年始が終わってもう2週間が経とうとしています。今年の正月は久しぶりに実家に帰りまして、のんびりと過ごしていました。毎日テレビざんまいです。スマホを見ながら、酒を飲みながらの「ながら視聴」です。

ふと「ネット上で高価で取引されている酒が定価で売られている」という声が聞こえてきました。画面を見ると、どうも録画していた番組のようです。「ネット上で高価で」というと十四代か而今しか有りません。どっちかな?と思っていると両方でした。

テレビを見るとそこには十四代・而今・田酒の映像が流れています。珍しい映像ですね。而今は「千本錦火入」です。十四代の「吟撰」は私のような一般人でも買える酒です。しかしこの3種類の一升瓶が店頭に並んでいるのを見るのは、2、3年前のイオンリカー以来です。

イオンリカーはあらゆるプレミア酒が一升瓶でずらっと並んで売られていまして、その様は圧巻でした。しかし全く売れていませんでした。そりゃ普通の人は十四代も而今も知らないでしょう。知らない日本酒に数万も出すわけがありません。

特約店でもないのにどこから仕入れてきたのか不思議でしたが「而今にごり」の一升が1年経っても売れてなかったですから勿体無かったですね。残念ながらイオンリカーは今は日本酒にさほど力を入れていないようです。

そんなイオンのことを思い出しながら、一体何の番組なのかよくわからないので最初から見直すことにしました。

十四代と而今の特約店がテレビで放送されていた

途中から番組に気が付いたので、巻き戻してもう一度最初から見直します。誰もテレビを見ていないのでお構いなしです。店の外観はとてもスタイリッシュで住居兼用の酒屋には見えません。最初見た時はグルメ番組かと思っていましたが、家を紹介する番組です。住居兼の店なので、店の中の酒も紹介されたようでした。

それにしてもあまり十四代・而今を販売していることをオープンにしている店は少ないのに、珍しいですね。今さら而今をアピールすることもないんじゃないの?と思うのですが放送中は而今の露出が多いです。買えるかどうか問い合わせがきたらどうするのでしょう?

写真でそれぞれの後ろを見ると違う瓶のようなのでこの陳列は撮影用のようですね。ネットでは定価の数倍で取引されているなんて放送しています。

リポーターの方は酒に詳しいのか仕込まれているのか、十四代・而今・田酒を見て、イチロー松井大谷みたいとテンションアゲアゲです。何杯飲むんだというほど酒を飲んでいます。しかも而今多めです。家の紹介番組じゃなかったの?と思いながら見ていると熟成酒や酒屋の歴史についても語られていきます。ようやく本来の番組らしくなってきたというところでしょう。

家の中に、酒屋の歴史を作ってきた貴重なものを展示する「ミュージアム」があります。ここに、この酒屋の歴史の一部である酒器が飾られています。割と大量です。昔は家で結婚式を挙げていたので酒器と酒を一式で貸し出していたそうです。今どき結婚式は式場で挙げるもので、自宅で挙式ということはあまりありません。

テレビを見終わった後にこの件を両親に聞いてみると「昔は何でも家で自分たちでやってたから、今の時代の人より器用だった」と昔の話が始まります。親の昔話はそんなに嫌いではありません。「全部外注になったから、無くなったものや自分たちで出来なくなったことが多いねぇ」としみじみしています。

昔は公民館で近所の人たちに集まってもらって式を挙げることが一般的だったようです。昔の方が結婚や葬式、出産が身近で、今よりも人生のイベントに立ち会う機会が多かった分、現代よりも生きている実感が得られやすかったのかもしれないですね。思いがけずそんな時代の移り変わりを今では使われなくなった酒器から感じることができました。番組の中で一番印象的シーンでしたね。

なお、二階が住居になっているそうで、窓を開けると店内が覗けるようになっています。いいですね。酒屋に住むというのも最高ですね。

適正価格で十四代・而今が購入できる店とは?

もちろん放送中に名前は明らかにされていました。しかし放送されてから
月日もだいぶ経ちましたし
商売の邪魔になるといけませんので
店の名前は控えておこうかと思います。