久しぶりに買った酒を飲んでみると、あれ?こんな味だったっけ?と思うことがあります。自分の記憶違いだろうか?過去を美化しているのだろうか?とひとしきり考えながら飲むのですが、いくら飲んでも印象は変わりません。こんな感じだったか?・・・・おかしいな・・・。やはり何かの間違いだろうと思ってその日は諦めて、日を改めて飲むと味が変化しています。
「ああ。これこれ!!」
とはなりません。それでもやはり違う感じがするのです。しかし私は決してひるみません。冷やだけでは無く、温度を上げることで違った一面をみせてくれるのではないか?それならまだ私達の関係もやり直せるのではないか?と思うのです。
燗すると、「これはなかなかいいじゃん!」と思うこともあればやっぱりダメか。と思うこともあります。
しかしやはり試してみないことにはわかりません。最近私が好きだった花陽浴がイマイチな感じがします。やはり花陽浴は山田錦だけだったのかなと思わないでもありません。そこで去年今年と最もがっかりした八反錦を燗で目を覚まさせてやろうと思います。
花陽浴 純米吟醸 八反錦を燗してみる

25度
これは不味いですね。何が不味いかというと、花陽浴を燗すると全ての良さを消すような効果があります。香りはイマイチ。パイナップル感もさほど感じられず全否定ですね。しかし諦めません。ちょっと温度を上げてみましょう。
35度
味が落ちたとか、全種類買ってた自分は間違っていたなんて思いはしないのですが、私が好きになった花陽浴は山田錦です。山田錦以外に関してはそもそも関係無かったのです。
と否定的な思いにさせられる味になりますね。これもダメです。
花陽浴を燗した結果
私が初めて好きになった花陽浴は山田錦でした。同じ花陽浴だからということで他の酒米も買っていましたが、間違いだったような気がしています。
そんな気にさせられる味になりました。
例えば好きなミュージシャンの曲が全部好きかと言えばそうではないはずです。やはりこれはちょっと合わないねなんて曲もあるはずです。そんな曲は飛ばせばいいと思うのですが、私は律儀にアルバム全曲聞くタイプです。自分の好きなミュージシャンだからこの曲も良いはずだ。なんていう暗示にかかりやすいのです。
しかしポテトチップスならそんなことにはならないのです。現在様々なフレーバーがでていますが、ポテトチップスが好きだからといって納豆味も好きとはなりません。納豆味は避けて安定の塩味、コンソメなどを選びます。
花陽浴に関してもポテトチップスを選ぶときの精神で買うべきだったのではないかと感じています。
私は2020年から定価単品でない限り花陽浴は買わないと決めています。ですから今後花陽浴を買うことはほぼ無くなるでしょう。しかし家に多くの花陽浴が揃っているので、近いうちに花陽浴を飲み比べて、全ての花陽浴が自分が初めて飲んだ時に感じたほど美味しい酒なのか、それとも記憶が美化されているだけなのか、山田錦だけ美味しいのか、自分なりの結論を出したいと思います。
1分でできる手間の掛からない燗の仕方
- ちろりに酒を注ぎます。
- ヤカンでお湯を沸騰させます。
- ちろりをヤカンに入れます。
- 温度計を入れて温度を測ります。
- 1分もしないうちに出来上がりです。
酒器にこだわれば面倒ですが、ちろり一つあれば燗も簡単です。温度計はAmazonで買ってもいいのですが、百均にいけば売っています。拘りたい方はこちらがスタンダードです。