獺祭50が3月いっぱいで終売するということです。
数年前獺祭をよく飲んでいた時は一番好きな銘柄だっただけに残念です。
しかしそれに代わって45％磨いた「獺祭45」が4月1日から発売されます。
旭酒造案内
2019年4月1日より、獺祭50の精米歩合を5%下げて、獺祭45に変更いたします。
精米歩合23%、39%、50%とある獺祭シリーズの中で、獺祭50は気軽に飲めるスタンダードなお酒で、一般的な酒蔵でいう普通酒の様な存在です。 ですが、気軽なお酒だから品質はそれなりで良い、安定した品質のものを効率的に作ろう、とは私たちは思っていません。
お客様に口にして頂く機会が一番多い獺祭だからこそ、昨日より少しでも美味しく、私たちの理想とする味わいに少しでも近づけたいと思っています。そのための手段として、今回さらに5%磨く事を決断しました。5%違うことで、味わいの繊細さ、きれいさがはっきりと増しています。
この変更は、私どもの規模が小さいうちは、製造原価が吸収しきれず、現実的に不可能でした。年間35000石以上の純米大吟醸を作り、精米歩合分を吸収できる今だからこそできる変更と考えております。
獺祭45を引き続きご愛顧いただけますようよろしくお願いいたします。
旭酒造HPより
獺祭50終売
- 獺祭50 一升 2,850円 税抜き
50％磨いた純米大吟醸酒を例えとはいえ「普通酒のような」と言うところが凄いですね。しかし実質値上げのようにも感じます。獺祭50は私が飲んでいた5年前に比べたら値上がりしていますが、それでも山田錦の50％で2,850円と言うのは破格の安さだと思います。またそのお得さがが獺祭の魅力でもあったわけですが、高い酒だと美味しい酒はたくさんあります。終売することが獺祭の売り上げにどう影響するでしょうか？
獺祭45新発売
- 獺祭45 一升3,000円 税抜き
獺祭45は獺祭50の150円実質的な値上げですね。しかし先ほどの旭酒造の案内によると5％磨きが増すことで、味わいにはっきり違いが出ると言うことです。5％でそんなに違うの？とも思いますがこれは実際飲んで見ないとわからないですね。
しかし単純に値上げするのではなく、品質を向上させた上で値上げするというところに誠実さを感じますね。150円値上がりすることで今までの獺祭ファンは離れるでしょうか？
「美味しくなるんだったら150円くらい別にいいよ。」
「獺祭は安い割に美味しいからお得感があったんだよ。3,000円代なら他にも美味しい酒があるから他も試してみようか。」
「高くなるならこれを機会に一つ上の規格の三割九分（一升 4,477円 税抜き）にしようか」
しかし他の銘柄も値上げするようです。
4月1日より伏して価格改定をお願い申し上げます。
近年、運賃コスト、付随しての種々資材の価格が相次いで上昇しています。もちろんそういったものは効率化、スケールメリットといった企業努力で吸収すべきですが、その範疇を超えて値上げが推移しています。
そういった値上げをカバーするために、原料米の品質や、社内の品質基準を下げる事で対応することは論外です。私どもにとって一番大事にするものを否定することになります。 誤解を恐れず言えば、お金をかけずに、そこそこの材料、そこそこの造りをする事では、本当に美味しい酒を造る事は出来ません。だからこそ私どもは山田錦にこだわり、一般的な酒造りの数倍の製造人数、そして機械もデータも全てを手段として、少しでも美味しい獺祭に近づく事を追求しています。
昨日より美味しい獺祭を目指させて頂くために、価格の改定を皆様にお願い申し上げる次第です。
ただ、そういった理由で価格を改定させて頂いたからには、より一層品質を向上させることが私どもの責任です。美味しさのために全てをかけることを改めて皆様にお約束させて頂きます。
何卒ご理解、ご高配を賜りますようお願い申し上げます。
旭酒造株式会社
代表取締役社長
桜井一宏
獺祭50と獺祭45を飲み比べる
獺祭50は在庫がある限りのようなので、売り切れる前に買っておいて
獺祭45と飲み比べてどう違うのか検証するものいいですね。
精米歩合が50から45に変わったことでどう味が変化しているのでしょうか？
そしてそれが蔵元が言うようにはっきり感じられるのか？
もしかしたら値上がりした150円以上の価値があるかもしれません。
それを感じられたらお得だと言えそうですね。
私は三割九分と50の違いははっきり分かりますが、三割九分（4,477円）と二割三分（9,523円）の違いはそんなに感じませんでした。
私にとっては三割九分と二割三分は値段ほどの(約5,000円の差)違いはないのかなと感じたことを覚えています。
これを機会に獺祭はどう変わるでしょう？
売れ行きが落ちるでしょうか。むしろ美味しくなって売れ行きが伸びるでしょうか。
今後も注目ですね。
