而今・十四代が定価で買える店
十四代

十四代高木氏と中田英寿氏の対談番組が12/22日13時BS-TBSで放送

十四代の高木氏と中田英寿氏が対談する番組が12月22日日曜日13時から放送されます。有馬記念の前ですから競馬ファンも安心してみれますね。予想に追われて買い目が決まらない方は録画必須です。

今回の番組は「SAKE COMPETITION2019」のSuper Premium部門の1位を獲得した高木酒造を訪れ、酒造りの魅力・こだわりについて迫ります。さらに、各部門で1位に輝いた蔵元たちの日本酒への熱い想いも語ります。

テレビ番組の予習がてら「SAKE COMPETITION2019」とはどんなものなのか?概要と受賞銘柄を確認しておきましょう。

SAKE COMPETITION2019 審査方法

審査日 予審・決審の2日間
審査方法 完全ブラインド(銘柄がわからない状態)
並び順 パソコンでシャッフル
点数 5点法

[5点法による審査基準の詳細]

1 香味の調和や特徴が清酒の品格及び飲用特性から特に良好である
2 香味の調和や特徴が清酒の品格及び飲用特性から良好である
3 香味の調和や特徴が清酒の品格及び飲用特性から普通(平均的)である
4 1,2,3以外のものでやや難があるもの
5 1,2,3以外のもので難があるもの

[上記審査用語の解説]

  • 「香味」とは、上立香及び香、味、後味を指すものとする
  • 「香味の調和」とは、上立香及び香、味、後味の個別の調和と全体の調和を指す
  • 香味の特徴」とは、原料米品種、酵母の種類や製造に由来する個性的な香味ではあるが、難点でないものを指す(濃醇な味や爽やかな酸味、メロン、グリーンアップル様の香りなど)「特徴」は、清酒の多様化及び新たな醸造技術の萌芽と育成を促すため取り入れる
  • 「清酒の品格」とは、清酒が備えるべき優れた品質要件を指す(香りの上品さや優雅さ、味のふくらみ、なめらかさ、後味など)

SAKE COMPETITION概要より引用

出品条件

純米酒部門 特定名称「純米酒」表示がされている清酒。また「特別純米酒」や「山廃純米酒」、「生もと純米酒」も出品可能です。
純米吟醸部門 特定名称「純米吟醸」表示がされている清酒。また「山廃純米吟醸」や「生もと純米吟醸」また「吟醸純米」など「純米吟醸酒」と判断できる表示でも出品は可能です。
純米大吟醸部門 特定名称「純米大吟醸」表示がされている清酒。また「山廃純米大吟醸」や「生もと純米大吟醸」また「大吟醸純米」など「純米大吟醸酒」と判断できる表示でも出品は可能です。
吟醸部門 特定名称「吟醸」または「大吟醸」表示がされている清酒。また「山廃吟醸・大吟醸」や「生もと吟醸・大吟醸」も出品可能です。
Super Premium部門 特定名称酒に限らず720mlで小売価格が10,000円(外税)以上、1800mlで15,000円(外税)以上の清酒
スパークリング部門 清酒ベースで、飲用時に炭酸ガスを感じることができる活性清酒で、概ね3.0ガスボリューム以上が目安です。酒類の定義が「清酒」に限らず、清酒ベースであれば出品可能です。ただし以下は除きます。
1)果実(果汁)・果汁エキスの添加、使用したもの
2)香料・酵母由来の天然色素以外の化学的着色料の添加があるもの
海外出品酒部門 海外にある醸造所で製造した米を原料とする醸造酒

SAKE COMPETITIOM公式HPより引用

純米部門

日本酒の基本であって、コストパフォーマンスに優れ、また幅広い飲用温度帯で楽しめる日本酒が数多く存在するカテゴリーです。

第1位 宝剣酒造株式会社 宝剣 純米酒 レトロラベル
第2位 有限会社濵川商店 美丈夫 特別純米酒
第3位 宝剣酒造株式会社 宝剣 純米酒 広島夢酵母
第4位 有限会社濵川商店 美丈夫 純米 慎太郎
第5位 合名会社大木代吉本店 自然郷 芳醇純米
第6位 峰乃白梅酒造株式会社 峰乃白梅 純米
第7位 松崎酒造株式会社 廣戸川 特別純米
第8位 今西酒造株式会社 みむろ杉 ろまんシリーズ 特別純米 辛口 露葉風
第9位 合資会社廣木酒造本店 飛露喜 特別純米
第10位 今西酒造株式会社 みむろ杉 Dio Abita

純米吟醸部門

純米酒より一般的に香り豊かで、綺麗な酒質が特徴です。主力商品としての位置づけをしている蔵が多く、総じて、年間を通して楽しめます。

第1位 合資会社廣木酒造本店 飛露喜 純米吟醸
第2位 磯自慢酒造株式会社 磯自慢 純米吟醸
第3位 清水清三郎商店株式会社 鈴鹿川 純米吟醸
第4位 株式会社虎屋本店 七水 純米吟醸55 雄町
第5位 清水清三郎商店株式会社 作 雅乃智
第6位 仙台伊澤家勝山酒造株式会社 勝山 純米吟醸 献
第7位 青木酒造株式会社 御慶事 純米吟醸 雄町
第8位 高橋庄作酒造店 会津娘 純米吟醸酒 羽黒西64
第9位 高木酒造株式会社 十四代 中取り純米吟醸 愛山
第10位 今西酒造株式会社 今西 純米吟醸 朝日

純米大吟醸部門

蔵を代表する酒として、持てる技術のすべてを注ぎこみ手間をおしまずに造られたまさに最高峰。原料となる酒米を高度に磨くことにより華やかな香りと透明感ある酒質が特徴です。

第1位 清水清三郎商店株式会社 作 朝日米
第2位 小玉醸造株式会社 太平山 純米大吟醸 天巧35
第3位 萩野酒造株式会社 萩の鶴 純米大吟醸
第4位 株式会社土井酒造場 開運 純米大吟醸 波瀬正吉
第5位 株式会社木村酒造 福小町 純米大吟醸
第6位 株式会社外池酒造店 燦爛 純米大吟醸 山田錦
第7位 酒井酒造株式会社 純米大吟醸 五橋 錦帯
第8位 株式会社湯川酒造店 木曽路 純米大吟醸 山田錦 磨き35
第9位 磯自慢酒造株式会社 磯自慢 純米大吟醸40 西戸
第10位 亀泉酒造株式会社 亀泉 貴賓

吟醸部門

お米が原料の日本酒にあって、スッキリとした辛口の味わいに仕上げる目的で、江戸時代より続く技法が醸造アルコール添加酒です。その中でも吟醸酒は、吟醸造りと言われる高度な技術で、香り華やかスキッリでいて奥深い味わいを引き出し、ビギナーの方にも親しまれています

第1位 株式会社中勇酒造店 天上夢幻 大吟醸 山田錦
第2位 宮下酒造株式会社 極聖 大吟醸
第3位 合資会社廣瀬商店 白菊 特別限定 大吟醸
第4位 金光酒造合資会社 桜吹雪 大吟醸
第5位 豊國酒造合資会社 學十郎 大吟醸
第6位 桃川株式会社 桃川 大吟醸 山田錦
第7位 小玉醸造株式会社 太平山 大吟醸 壽保年
第8位 株式会社木村酒造 福小町 大吟醸
第9位 北西酒造株式会社 文楽 大吟醸 袋吊無濾過原酒中汲み
第10位 若戎酒造株式会社 若戎 大吟醸

SUPER PREMIUM部門

日本の「食」が世界を席巻する今日あって、切り離せない「日本酒」の世界における地位向上を目的とし、味わいはもちろん、全てにおいて他の酒類に勝る最高の日本酒を決めるために創設されました。

第1位 高木酒造株式会社 十四代 龍泉
第2位 秋田清酒株式会社 刈穂 滄溟海 純米大吟醸
第3位 清水清三郎商店株式会社 作 智

スパークリング部門

近年人気の高い、発泡性のある清酒

第1位 秋田清酒株式会社 出羽鶴 awa酒 明日へ
第2位 来福酒造株式会社 SPARKLING RAIFUKU
第3位 八鹿酒造株式会社 八鹿 スパークリング Niji

海外出品酒部門

海外にある醸造所で製造した米を原料とする醸造酒

第1位 Sequoia Sake Company Coastal Ginjo

一般人ではまず飲めない龍泉がSuper Premium1位になっています。「SAKE COMPETITION」とはどういった趣旨のコンテストなのかを見てみましょう。
SAKE COMPETITION 2019 GOLD 受賞酒より引用

SAKE COMPETITION2019

世界唯一となる日本酒だけのコンペティション、それがSAKE COMPETITIONです。2012年から回を重ねるごとに規模を拡大し、日本酒のトレンドを牽引し、品質向上の礎を築いてきました。7回目の開催となった2018年は、参加蔵454、総出品数1772点という世界最大のコンペティションとなりました。

日本酒ブームといわれて久しい昨今ですが、日本酒には多くの人にとって「わかりにくい」という問題が残っています。「ブランドによらず消費者が本当に美味しい日本酒にもっと巡り会えるよう、新しい基準を示したい」というのが、本コンペティションの理念です。そのためにはできるだけ多くの日本酒を集め、同じ人間が一斉に審査さる必要があります。前身となるきき酒会から約20年、試行錯誤を経て現在の「ブラインド審査」に辿りつきました。審査員チームは全国の技術指導の先生方やその推薦で選出された蔵元、さらに日本酒業界で活躍されている有識者で結成。審査は予審、決審ともに銘柄を隠した状態でテイスティング。陳列順もパソコンでシャッフルするという厳正な環境で実施します。基準はお米でできたお酒らしい香りや味わいから逸脱していないかを問う「清酒としての品格」、飲んで楽しむお酒として優れているかを問う「飲用酒としての適性」の2点を基準として総合的に評価。各部門の上位10点はGOLDとその順位を、GOLD以下の部門上位10%にはSILVERが授与されます。

また近年は、海外でも日本酒を醸造する動きが活発化してきました。それに伴い昨年から「海外出品酒部門」を新設しました。「日本酒を、世界中で造られる醸造酒へ」ーそれこそが、私たちのもうひとつの願いです。SAKE COMPETITIONが日本酒文化発展の一翼を担えるよう、今後も精査を重ねて開催を続けてまいります。
SAKE COMPETITION公式HP

多くの人にとって分かりにくい日本酒を、「十四代」「而今」といったブランドにたよらず本当に美味しい日本酒に巡り会える新しい基準を示したいという理念があるようです。銘柄にとらわれないで、日本酒に精通した方々がブラインドで日本酒を味わって分かりやすく美味しい日本酒を提案しようということですね。

第三者から見ると「SAKE COMPETITION2019」のようなコンテンストは様々な思惑があって、その思惑通りにことが運ぶと考えられがちです。思惑とは、主催者が売りたい酒に付加価値をつけるために賞を作って受賞させる。といったことですね。

しかし審査員には数多くの蔵元の方や工業技術センター・産業技術センターの方が携わっています。特に思惑も無く公平性が担保されていると言えるでしょう。

※審査に加わっている32の蔵元のうち、はせがわ酒店で取り扱いの有る蔵は30だけ。

審査員一覧 SAKE COMPENTITION2019より

ここで飲んだことが無い銘柄を見ると興味が湧いてきますね。この受賞結果やテレビ番組の対談見た数多くの方が「飲んでみたい!!」と思った銘柄が、飲みたい時に簡単に飲めるようになればこういった企画も非常に意義があるように思います。分かりにくい日本酒を分かりやすく売る・飲める環境ができると日本酒ファンの裾野が広がって、日本酒業界の将来も明るくなりますね。